美容師のシャンプーの心得。

美容専門学校卒業間近の皆様。美容師になる皆様にとって、サロンに入社し、一番初めに練習する技術の大半はシャンプーだと思います。

でも、これがまた難しく、人によっては習得するのに三ヶ月以上かかる方もいるでしょう。

ここで諦めて辞める方も多いので、強い心を持って毎日練習に励みましょう。

でも、その分できるようになった時の、感激は、忘れることができなくなるくらい嬉しいでしょう。

僕自身、現在美容室のアシスタントをしていて、毎日何十人もシャンプーしていて、シャンプー試行錯誤の日々を送っています。

シャンプーだけでたくさんの嬉しいことや、悲しいこと、悔しいことを体験しました。

その経験の中で思ったこと、大事だと思ったことを今回は、書いていきたいと思います。

まず、シャンプーという言葉は、古代インドの「押し出す」という意味の言語にもつと言われていて、これがヨーロッパに伝わり、現在ではマッサージをして頭皮、毛髪を清潔に保つ美容技術の動作や、使用する薬剤そのものを表すようになってきました。

シャンプーの目的

・頭皮及び毛髪の汚れを洗い落とし、清潔に、かつ美しくする

・他の美容技術が容易に行えるような基礎を作る

・頭皮や毛髪の性状に応じて、それぞれに適した技術を行い、スキャルプマッサージなども併用して、結構促進をはじめとする生理的なはたらきを助け、毛髪の健康な発育を促す

・快感を与え、心身のリラクゼーション効果を高める

頭髪・毛髪の汚れの原因

・体内からの分泌物によるもので、汗、皮脂、脱落した角質(フケ)など

・毛髪に物理的に付着している汚れで、主にヘアムース・ヘアスプレー・ヘアクリーム・ヘアワックスと言った毛髪用化粧品などの残留物

・排気ガスなどの大気汚染物質、空気中のチリやほこり、タバコの煙

そして、シャンプーの方法は、大きく分けて二つの方法があります。

サイドシャンプーとバックシャンプーです。

サイドシャンプーとは、お客様の左横でするシャンプーの事で、フェイスガーゼが必要です。

バックシャンプーとは、お客様の後ろに立ってするシャンプーです。

慣れないうちは、バックシャンプーに比べると、サイドシャンプー は少し面倒な行程と感じると思います。

難易度も、断然サイドシャンプーの方が高いと思います。

そして、上手な人のシャンプーは、よく頭皮が動きます。

終わった後、頭皮、顔、目がスッキリします。

「美容室で気持ちいいところってシャンプーだけよね。」

ある時お客様が言った一言です。衝撃でした。

でも、考えてみたら普通のことでした。

他人がずっと自分のパーソナルスペースに居続け、前髪の毛が顔に落ちてきて痒くて、変に気を使われて、嫌でもコミニケーションを取らなきゃで地味にストレスになることばかりです。

それから、僕は、シャンプー中に絶対このお客様を満足させてやるって気持ちでシャンプーをするようにしました。前までは、営業で忙しく、お客様を早くシャンプーして、また次の人も早くシャンプーして、また次の人も、、、って感じだったので、全くお客様のことなんて考えてなかったです。今考えると本当最悪なことしてました。笑

手ってすごく感情が伝わりやすいんです。いい加減な気持ちでシャンプーをすると、その気持ちがお客様に伝わるのです。だから、丁寧にお客様のことを第一に考えながらシャンプーをすると、その気持ちが伝わってお客様の満足度も大きくなるのです。

どんな事も、丁寧にすることを心がけましょう。掃除が汚い人は、仕事も汚いってよく言います。

しかし、丁寧すぎるシャンプーは面白くありません。自分のシャンプーの強みを持ちましょう。

最初は、自分のシャンプーの強みなんて考えられないと思います。でも、それで良いのです。

最初は基礎のシャンプーを固めて、そこから自分なりのアレンジを加えていきましょう。

シャンプーの基礎もできないのに、先にアレンジの方に走ると、気持ちくないシャンプー、安定していないシャンプーになることが多いです。それプラス、変なくせが治らなくなる事もあるので気を付けましょう。

シャンプーが終わった後に、「あ〜気持ちよかった〜ありがとね。」ってお客様に、初めて言ってもらえた時の感動は今でも明確に覚えています。

皆さんも、この感覚を味わえるように、日々練習に取り組みましょう。

それでは、良い美容師ライフを!

 

 

 

 

 

 

 

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