こんにちは、タカキヨウです。
「世界は悪い方向へ向かっていない」という見解について。
多くの日本人は、この世界は「悪い方向へ向かっている」と思っている人が多いと思います。
地球環境や、経済の衰退、その他の政治的問題、etc…
果たして世界は「本当に悪い方向へ向かっているのだろうか?」という議論も多くあります。
実際はどうなのでしょうか。正直、見方によって答えは異なるので、正解はないですが、
それぞれの要因をもっと考えてみましょう。
人間はネガティブ情報を優先しやすい。
まず、人間はネガティブ情報を優先して判断します。認知します。
ニュースなどをみていれば分かることですが、悪いニュースの方が良いニュースより圧倒的に多いですし、優先されて表示されます。
記憶の部分でも、人間はネガティブ情報を優先します。
それは、人間の本能的なものであって、生命の維持に、良いニュースは必要ありません。
危険を察知して、身を守る、ということが人間には備わっているので、しょうがないことなのです。
世界の貧困は少なくなっている。
だから、人間は、世界はどんどん悪い方向へ向かっていると認知しやすいです。
しかし、2019年の成果だけ見ても、人間は世界的に良い研究結果を多く発表しています。
その前に事実として「世界の貧困層の割合は減ってきている」というものがあります。
2015年には、極度の貧困層は、世界人口の10%となる7億3600万人に減少していて、25年間で11億人以上が極度の貧困から脱出しています。
世界各国の、平均所得や平均寿命、GDPなどをバブルチャートで見てみると
1965年のバブルチャートが、僕たちの多くの認知のように、先進国にアメリカや日本、イギリスなどの国の記載があり、発展途上国にアフリカやインド、その他のアジア諸国などの記載があります。
しかし、2017年のバブルチャートを見てみると全ての国が先進国に向かい上昇してきています。
もう、発展途上国と先進国という二極化した考え方をするのは古いのです。
その間に、中所得国というものがあり、その割合が世界人口の75%にあたるのです。
確実に、世界の飢餓は減ってきていて、GDPも上がり、人間は幸福に近づいているのです。
確率的に研究成果の精度は高くなる。
後は、確率的に考えて、研究結果の精度は高くなります。誤りへ向かうという意味でも。
2019年は「史上初めてブラックホールの撮影に成功」「女性のみの宇宙浮遊が実施」「グーグルが量子コンピューターの[量子超越性]実証を発表」「英国で肉食哺乳類の生息数が回復中」「患者を仮死状態にする医療処置が実施される」
このように様々な研究成果が出ています。
人間が生存している限り、世界の問題は解決に向かうのです。
確実に世界の環境は崩れてきている。
しかし、確実に世界の環境は崩れていっています。人間と同じように地球も老化をするのです。
「グリーンランドの氷床の融解が加速している現象」「西南極の残りの氷床が不安定になり、ドミノ倒しのように海に溶け出す可能性がある」と専門家達は書いています。
生態環境にはティッピングポイント があるのです。
北極圏では、地球のほかの場所の2倍の速さで温暖化が進んでおり、山火事がかつてないほどの猛威を振るっていて、北方林は枯死しつつあり、二酸化炭素吸収源から二酸化炭素排出源へと変化しかねない状況だったり、
海では、海水温が上昇すると、サンゴは共生藻を放出するため、白化する。海洋の酸性化や汚染に加えて、地球の平均気温が2℃上昇すると、熱帯のサンゴの99パーセントが死滅する。
沖合いでは、大西洋の循環の速度が20世紀の半ば以降15パーセント遅くなっている。グリーンランドにおける氷床の融解によって、大西洋の循環の速度はさらに遅くなる恐れがある。
地球環境は、個別の要素が相互に影響して、深刻さを増して行くのです。
「ティッピングポイント = ドミノ倒しの最初に倒れるドミノ」
僕らは、生態系的に言えばギリギリのティッピングポイント を保ちながら生きているのかもしれません。
僕らは、何も分かっていない。
結局、僕ら人間は皆、経済について、地球について、家計について何も分かっていないのかもしれません。
僕は、これらを聞いて「世界は悪い方向へは進んでいない」と思っています。
人間は、消耗品であり、歴史でいえば、世界の全てのものが消耗品に当たります。
僕らは、消耗品なりによく耐えていると思います。
これは、「世界は悪い方向へは進んでいない」という事であり、そう思う方が幸せであり、得なのです。
以上です。ありがとうございました。
by タカキヨウ