どうも、タカキヨウです。
今回は、アレックス・バナヤン「サードドア」の考察を書いていきます。
僕は、この本の大半を「ホームレス生活」している時に読んだので、個人的にはとても感慨深い本となりました。
この本を読む経緯となった出来事は、確か「東洋経済」だったと思います。
その記事を読み終わった瞬間「購入ボタン」を押していました。
しかし、僕は、広告やアフィリエイトなどから、物を購入するのは嫌いなので(操作されている感じが嫌)、メルカリで中古本を買いました。(作者還元どうこうよりも、無駄にお金は使いたくない思考)
購入後も何回かに渡って東洋経済で「サードドア」のステマを見かけたので、相当この本には力をいれていたのだと思う。
そして、それに関していえば、一回目の広告記事で僕は購入を決意したのだから、完全に東洋経済のマーケティングの勝利だろう。
まぁ、そんな皮肉のような前置きはおいておいて
本書の考察をしていきたと思います。
3つのポイントで話していきます。
バカな大学生の話
この本をもし絶賛する人がいるだとするならば、それは
「体育会系の人」か「女性」か「人生経験の薄い人」だろうなと思った。
本書の内容は、主人公のアレックスバナヤンが多くの著名人
- ビル・ゲイツ
- レディー・ガガ
- スティーヴン・スピルバーグ etc..
にインタビューするまでの工程を恐らくノンフィクションで書いた書籍である。
しかし、インタビュー成功の内容は10分の1くらいしかなく、その他は全て、インタビューに失敗したという、自己否定か、感情の動転か、向上意識の喪失の内容だった。
簡単に言うと、この本は「失敗談まとめ」である。
当時18歳の主人公の体験談なので甘く見ることはできるが
それでも、アレックスバナヤンの「洞察力の無さ」にはうんざりした。
サードドアと他のドアの区別を強く感じなかった
この本を読む人は「サードドア」を探している人も多いんじゃないだろうかと思っている。
そんな人の為に言っておくと、この本には
”具体的な「サードドア」の見つけ方は載っていない”
というか、「サードドア」自体が、空想のものであり、概念としてしか存在していないので、見つけようがない。
人ぞれぞれの「サードドア」があり、その扉を開いた瞬間、それが現実のものになる。
そう考えてみると、自分1人で「サードドア」を見つけるのはとても難しい事だと思う。
その前に「サードドア」とは何だろう。
誰も開いた事もないような扉?
いや、誰も開いた事もない扉を開こうとしている人は沢山いる。
じゃあ、その人達は何なのだ?
成功した者にしか、「サードドア」を開いたという称号は与えられないのか?
もし違うのだとしたら、この世界に「サードドア」を開いた人なんてごまんといると思う。
わざわざ題材にする程でもないくらいだ。
これは屁理屈なのだろうか?
まぁ、そんな感じで僕はこの本を読んでも「サードドア」についてあまり強い印象は抱いていない。
どっちにしろ行動できない人は読んでも変わらないと思う
この、本を読もうとしている心理状態として
「僕も(私も)自分だけの新しい扉(サードドア)を開きたい!」
って人が大半だと思うけど
僕は、そんな人達よりも
「もう、人生が失敗だらけで、辛い、消えたい」みたいな
ネガティヴな心理状態の人が読むべき本だと思う。
この本には、具体的なビジネス戦略なんて乗っていないし、そういう意味ではタメにはならない(考え方次第だが)
しかし、気分を上げることはできる。(ほとんどの内容が失敗談だから)
だから、この本はそんなポジティブな心の人が読むよりもネガティブな心の人が読んだ方が
効果としては大きいと思う。
これらの要因から、総合して「まぁ、暇潰しにはなる本」だと思う。
めちゃくちゃつまらないって感じでもないし、どちらかといえば面白い。
しかし、具体的なテクニックとしてタメになる本とはいえないし、
そういったのを求めるのであれば、ほかに読むべき本は沢山ある。
by タカキヨウ